(08年2月 6日)
◆広報担当 コリン・リアルドン
ジュネーブにある国際赤十字・赤新月博物館は、世界で最初の人道支援機関として活動内容を紹介しています。
国籍、人種、宗教的信念や階級、政治的意見を問わず、大きな助けを必要としている人々に、救援、支援、保護の手を差し伸べることが国際赤十字運動の目的です。1863年にジュネーブで設立されて以来、運動は世界中で着実に発展してきました。博物館では人道支援に身を置いてきた数百万の男女の類まれな物語を紹介しています。
写真や映像、風変わりなオブジェなどを用いた展示で、紛争や自然災害時の活動の進化に、新しい視点を与えています。最新のオーディオビジュアル技術を駆使し、誰もがそのテーマに無関心ではいられない感情を呼び起こします。
1999年に新設された「Today」コーナーは、災害救援や地雷被害者のリハビリ、政治犯の保護といった活動を紹介しています。このラウンジで見学者は、現場からの最新ニュースを知ることができます。
1864年のジュネーブ条約原本も館内に展示されています。スイス連邦公文書館から借り受けているこの文書は、単なる象徴的な意味にとどまらない価値を持っています。なぜならこのジュネーブ条約は、武力紛争の際に適用される国際人道法の基盤になっているからです。
住所 17, av. de la Paix 1202 Geneva, Switzerland
電話 +41-22-748-9511
ホームページ http://www.micr.org/
休館日 毎週火曜日と1月1日、12月24、25日
入館料 大人 10スイスフラン(約980円)
12歳から16歳までの生徒・学生 5スイスフラン
(2008年2月4日朝刊掲載)
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博物館の吹き抜け空間。三日月は赤十字に代わるイスラム圏のシンボルマーク | 赤十字社を創立したアンリ・デュナンの彫刻。米国の彫刻家によってつくられた |