(10年9月 8日)
◆国立オーストラリア博物館広報担当
2001年3月11日、オーストラリア連邦成立100周年に合わせて開館した。豊かで多様性に富む大陸や国民に関する資料を一堂に集め、革新的な展示や催しは国際的にも高い評価を受けている。
資料や調査活動は、(1)先住民のアボリジニやトレス海峡諸島民の歴史と文化(2)1788年の入植以来の歴史と社会(3)国民と環境とのかかわり―の互いに相関性がある三つのテーマに沿っている。
五つの常設ギャラリーや多くの特別展で、5万年にわたる先住民の歴史的遺産をはじめ、連邦成立や2000年シドニー五輪などの主要な出来事も特集。アボリジニの人たちが描いた樹皮画のコレクションは世界最多であり、ホールデン社による第1号の試作自動車もある。
さらに出版部門は多種多様な本やカタログを発行。歴史調査センターはオーストラリア史に学際的なアプローチをしている。
こうして博物館は過去、現在、未来について活発な議論を交える場になっている。また全土の人に楽しんでもらえるよう、多岐にわたるテーマで移動展覧会にも取り組んでいる。
来館者は展示物以外にも興奮や革新を感じ取るだろう。博物館の建物はオーストラリア史を織り成すさまざまな事象を表現し、その美しい外観は周囲のアクトン半島と調和して見事な景観を形成している。
住所 Lawson Crescent Acton Peninsula Canberra ACT 2600
電話 +61 2 6208 5000
ホームページ http://www.nma.gov.au/index.html
休館日 クリスマス
入館料 無料
(2010年9月6日朝刊掲載)
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