(10年1月 5日)
◆館長 高杉巴彦
1992年5月、世界初の「大学立の平和博物館」として開館した。立命館は建学の精神「自由と清新」とともに、第2次世界大戦後、痛苦の体験を踏まえ「平和と民主主義」を教学理念としている。平和創造の主体者をはぐくむための教育・研究、学習・啓発、探求・発見の場となることを願い、平和ミュージアムは設立された。
2005年4月のリニューアルでは、世界の平和をつくり出していく市民の営みについての展示室を新設。メディア資料室も開設し、文献や映像資料を閲覧、視聴できる。
地下と2階に常設展示室。「一五年戦争」の加害と被害の実態、ヨーロッパ戦線での実態と戦争責任、戦後から現在のイラク戦争までの紛争や平和への歩みを地階で示す。2階では、平和をさまたげる人類的課題を解決する道、市民や非政府組織(NGO)などによる平和創造の取り組みを世界や日本、京都からの発信として紹介している。
また、戦没画学生の絵を展示する「無言館」(長野県上田市)の京都館「いのちの画室」として、資料の一部を紹介している。
年間3〜5回の特別展を開催し、独自企画のほか、新聞社など他団体との共催企画や映画会、講演会などを開いている。平和のための博物館国際ネットワークや日本平和博物館会議に参画し、国内外の平和博物館と協力している。
住所 京都市北区等持院北町56の1
電話 075-465-8151
ホームページ http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/
休館日 月曜(祝日の場合は火曜)、祝日の翌日、年末年始など
入館料 400円、中高生300円、小学生200円。団体割引あり
(2009年12月21日朝刊掲載)
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現代の戦争について紹介するコーナー。ボランティアガイドによる説明もある | 国際平和ミュージアム外観 | 展示の紹介をする学生ミュージアムスタッフたち |