'13/11/30
亀井氏トップ 政治資金収支
総務省が2012年分の政治資金収支報告書を開示した29日、中国地方選出国会議員の資金管理団体の収支も出そろった。前年の繰り越しを除いた収入のトップは無所属の亀井静香氏(広島6区)で3億2863万円。自民党の安倍晋三首相(山口4区)、日本維新の会の平沼赳夫氏(岡山3区)が続き、この3人が1億円を超えた。
総務省や各選管に提出された報告書によると、1千万円以上の収入があったのは議員43人のうち約4割の18人。内訳は、自民党13人▽民主党2人▽日本維新の会1人▽無所属2人―で、うち10人が前年より増やした。12年12月の衆院選に向け、政治資金パーティーなどで資金を集めた一方、不況を反映し、大幅に増えたのは一部にとどまった。
亀井氏の収入は前年から8割増。政党団体や個人からの寄付が増加の要因で、寄付収入は約1億7500万円。支出は約3億5700万円で、うち2億円は12月に日本未来の党へ貸し付けた。亀井氏は小沢一郎氏と日本未来の党に参加し、衆院選を戦った。日本未来の党は、生活の党に名称を変え、小沢氏が代表を務める。
安倍氏は33%増の1億8495万円。平沼氏は2%減の1億6144万円。安倍氏は収入全体の約6割、平沼氏は約8割がパーティーなどの事業による収入だった。
上位3人に続き収入が多かったのは、林芳正氏(参院山口)、高村正彦氏(山口1区)、宮沢洋一氏(参院広島)の自民党の3人だった。
民主党では議員5人のうち津村啓介氏(比例中国)の2884万円が最高だった。