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'13/11/30

尾道の商店街組合が破産申請


 尾道市中心部の尾道中央商店街振興組合(藤井央=ひろし=代表理事)は29日、広島地裁尾道支部に自己破産を申請した。商店街にあるコミュニティー施設「絵のまち館」と、併設の立体駐車場を建設した際の借入金の返済が困難になったため。代理人弁護士によると、負債総額は約3億4736万円。絵のまち館と立体駐車場は30日に閉鎖する。

 弁護士や関係者によると、絵のまち館と立体駐車場は商店街の活性化を目的に、総事業費約6億9千万円で1993年に整備された。広島県を通じて中小企業基盤整備機構(旧・中小企業事業団)の高度化資金約4億3380万円を借り入れ、組合員の年15万円の負担金と、駐車場収益などを充てて返済する計画だった。

 しかし、景気低迷などで組合員数が減ったのに加え、駐車場収入も伸び悩み。昨年10月の償還期限までに約8910万円しか返済できなかった。

 帝国データバンク広島支店によると、路面の商店街振興組合が自己破産を申請するのは中国地方で初。

 弁護士によると、12月中に破産手続き開始が決定される見通しで、絵のまち館と立体駐車場、土地は競売に掛けられるとみられる。




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