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'13/11/30

がん検診に足を運んで 山口



 がん検診の受診率50%達成を目指し、山口県は未受診者へ手紙を出して受診を促す取り組みを始めた。モデル自治体にした下松市と萩市で計約1万人に手紙とアンケート用紙を送付した。効果が確認できれば他市町にも普及させることも検討する。

 検診対象は、厚生労働省のがん検診推進事業が対象とする子宮頸がん、乳がん、大腸がんで、地域と人口バランスを考慮して両市を選んだ。

 子宮頸がんは20~39歳、乳がんは40~49歳の女性が対象。大腸がんは40~69歳の男性が対象で、25日から未受診者に送付を始めた。

 手紙はA4判カラー1枚でがんの種別に3種類を用意。それぞれ検診可能な医療機関の連絡先や受診方法、検診手順などの情報を掲載した。受診していない理由や効果的だと思う広報手段、どうすれば受診しやすくなるかなどを選択するアンケートと返信用封筒も同封。年度内に集計し、より効果的な呼び掛け方を探る。

 県は3月に策定したがん対策推進計画で2016年度末までにがん検診受診率50%の目標を掲げたが、県地域医療推進室によると、11年度末現在、市町の検診受診率は子宮頚がん23・1%、乳がん18・6%、大腸がん13・2%と低く、乳がん以外は全国平均を下回っている。

【写真説明】県ががん検診未受診者へ送った手紙とアンケート




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