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'13/11/29

防波堤に児童・園児の絵50枚



 広島県坂町横浜東1丁目の県の防波堤に、近くの横浜小と横浜若竹保育園の子どもたちが描いた絵50枚が樹脂板に加工されて取り付けられた。殺風景だったコンクリート面を長さ130メートルにわたって彩っている。

 絵は1枚が縦59センチ、横84センチ。同小では児童の作品の中から48枚を選んだ。同園は年長の2クラスでそれぞれ共同制作した。

 「横浜の将来」をテーマにした絵は、水族館や海底トンネルなど、港町ならではの夢の風景を描いている。笑顔と花でいっぱいの学校や遊園地などの絵もある。

 本好きの6年柚木日菜子さん(11)は、動物と一緒に多くの本を読む様子を描いた。地区の秋祭りみこし「曳船(ひきふね)」を題材にした6年山田敏也君(12)は「将来も続いてほしい」と思いを込めて表現したという。

 防波堤は高さ1・5メートルだったが2012年度に高潮対策で1・2メートルかさ上げされ、海の眺望が遮られた。このため住民組織の横浜戸主会が同小と同保育園に絵を依頼。昨年度と今月の2回に分けて設置した。費用の一部は防波堤を建設した業者も負担した。

 戸主会の東一壮理事長(72)は「絵を話題にし、地域の未来を考えてほしい」と話している。

【写真説明】防波堤に並んだ子どもの絵を眺める住民




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