'13/11/29
上下水道局職員を削減 呉市
呉市上下水道局は、2018年度までに正規職員数を本年度より59人少ない170人にする。類似都市と比べると水道業務の生産性は劣っており、職員数を減らして経営維持を図る。人口減や節水意識の向上で水需要が減っているのも大きな要因。
人員削減を進めるため、一部業務を民間委託に切り替える。宮原浄水場の休日夜間の運転、水道メーターの管理を想定している。定年退職者の再任用も検討する。
職員1人当たりの給水人口は1907人で、1立方メートル当たり給水原価は約208円となっている。松江市や下関市など、給水人口15万人以上30万人未満、取水の30%以上をダムで賄っている類似都市13市の平均はそれぞれ2507人、約168円。呉市の生産性の低さが目立つ。
170人体制にし、併せて業務ごとの要員数を見直した場合、1人当たり給水人口は3814人と倍になる。給与総額が抑えられるため、給水原価も約197円に下がる。
同市は本年度、水道局と下水道部を上下水道局に統合。職員計21人を削減し、229人体制にした。統合効果は年約1億1300万円になるという。
同局経営総務部の小松良三部長は「体制を再構築して経営の効率化を図り、ライフラインを守っていきたい」としている。