'13/11/29
愛情もち米を被災児童へ
広島県北広島町の八重東小は28日、5年生23人が育てて収穫したもち米約30キロを、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の小泉小へ発送した。3年目を迎えた取り組み。米の提供は今回で終え、今後は手紙のやりとりで交流を続ける。
もち米は、総合的な学習の時間を使って育てた。地元の農事組合法人東山の水田約3アールを借りて5月に田植えをし、9月に稲刈りをした。
この日、八重東小で発送式をし、紙袋に詰めたもち米と児童23人の手紙を、近くの千代田郵便局の局員に託した。
同校は児童数105人。震災のあった2011年、気仙沼市教委などを通じて規模の近い小泉小(76人)の紹介を受け、正月用の餅にしてもらおうと送り始めた。復興が進んできたことから今回で米の発送は終え、今後は学校の近況を手紙で伝え合うなどしていく。
八重東小の松浦光君(11)は「一生懸命育てた米。おいしく食べてほしい」、山口なるみさん(11)は「向こうの学校の様子をまた知りたい」と話していた。
【写真説明】米と手紙を郵便局員に託す児童