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'13/12/1

尾道松江線工事で貴重な出土



 庄原市域を中心とする中国横断自動車道尾道松江線の工事現場で発掘された遺跡や出土品についての講演会が11月30日、同市西本町の田園文化センターであった。市教委の主催。約40人が、発掘に携わった県教育事業団埋蔵文化財調査室の2人の話を聴いた。

 山田繁樹主任調査研究員(54)は「庄原には昔の暮らしぶりが分かる遺跡が多く、価値が高い」と話した。

 古墳時代の常定川平1号遺跡(口和町)について「土器のセットやかまどが出土した。火事の跡があるので、そのまま放置されたのだろう」と説明。縄文時代の石谷2号遺跡(同町)では「イノシシなどを狙った落とし穴が42個も見つかった。狩猟より効率的だったのだろう」などと事例を示した。

 山沢直樹調査研究員(44)は口和町で2009年に見つかったよろいの短甲などについて解説した。

 同センターでは15日まで、尾道松江線の工事現場で見つかった出土品など約200点が並ぶ企画展が開かれている。

【写真説明】中国横断自動車道尾道松江線の工事現場で出た遺跡などを説明した講演会




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