'13/12/1
中国地方の求人倍率1・11倍
中国5県の各労働局がまとめた10月の中国地方の有効求人倍率(季節調整値)は1・11倍で前月から0・02ポイント上昇した。広島など4県で上がり、プラスは7カ月連続。景気が上向いて幅広い業種で採用が増えた上、求職者も減り、倍率を押し上げた。
広島は0・03ポイント上がって1・07倍と2カ月連続の上昇。基調判断を「一部に厳しさが残るものの、緩やかに改善している」と4カ月ぶりに上方修正した。新規求人は2万3486人と前年同月より10・8%増え、45カ月連続のプラス。建設業が24・8%、製造業が11・1%伸びた。派遣社員や警備員の求人の伸びも目立った。
水野知親局長は「円安で企業活動が活発。就職が進むとともに解雇も減り、求職者が減った」と分析。一方で「円安で燃料や原材料費がかさむ業種は注視が必要」としている。
山口は0・02ポイント上がって0・99倍と2カ月連続で前月を上回った。求職者の減りが大きかった。新規求人は9938人で前年同月より0・2%の微増だった。
鳥取は0・94倍で0・05ポイントの大幅アップ。求職者が大きく減り、2000年12月以来となる0・9倍台に達した。島根は1・12倍で0・02ポイント上がった。出雲大社(出雲市)の大遷宮で土産物製造の新規求人が活発。岡山は1・30倍で0・01ポイント下がった。