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'13/11/29

全焼乗り越え支援施設完成




 尾道市原田町小原に不登校経験者たちの支援施設「尾道まなび村」が完成し28日、落成式があった。空き家を改修し、4月オープンの予定だったが、工事中の1月、不審火で全焼。地域住民が寄付などで支援した新校舎で来年4月に開校する。

 式には町民や施設職員たち計約60人が出席した。建築事務所社長で設計デザイン担当の元広清志会長(67)が「地元の人も積極的に立ち寄り、交流の場にしよう」とあいさつ。校舎内などを見学し完成を祝った。

 学舎は調理場や農業用倉庫を備えた木造平屋約180平方メートル。近くには職員たちが耕作放棄地を整備し白菜やタマネギを育てている農地もある。

 6月初旬に着工、11月中旬に完成した。建築費用の約3千万円は寄付金などで賄った。職員は教員免許を持つ2人を含む計6人体制で、尾道市内の20歳代3人が通う予定。

 本年度の広島県の「子ども・若者自立支援事業」で約910万円の助成金交付も決定した。今後、農地で取れた野菜などを使った料理を出す食堂の展開なども検討するという。

【写真説明】火災後、建て替えられ、落成式を迎えた尾道まなび村の学舎




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