'13/11/29
「八代にナベヅル分散」注視
ナベヅルが集団感染などで絶滅するのを防ぐため、2015年度以降に国内最大のツルの越冬地である鹿児島県出水市から千羽以上を周南市八代などに分散、越冬させる環境省の方針について、周南市の関係者は28日、同省が策定する計画を注視する意向を示した。
周南市は飛来数の増加を目指し、出水市で保護されたツルを八代へ移送し、放鳥する事業を06年から開始。これまで17羽を移し、15羽を放した。だが、出水市に戻ったケースはあるものの、八代への再飛来は確認されていない。
市ツル保護研究員の河村宜樹さん(80)は「ツルは本能的に越冬地へ飛んでいる。一度に30羽ぐらい放鳥できれば、集団で八代に戻ってくる可能性があるかもしれない」とみる。ただ、ツルを大量に捕獲、移送するのは困難との見方も示す。