'13/11/29
原発周辺3市「運命共同体」
中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の稼働・再稼働問題について、松江市の松浦正敬市長と、原発30キロ圏の出雲市の長岡秀人市長、雲南市の速水雄一市長、安来市の新田典利副市長が28日、松江市で会談した。
原発周辺3市は「事故の危険性があるのに重要な判断に意見できない」として、立地自治体の島根県、松江市並みの安全協定締結を中電に求めている。会談では協定には触れず、事故時に避難を余儀なくされる立場は同じとして「(4市は)運命共同体」と主張。専門的知見のある松江市の指導を含めた情報共有と、避難訓練などでの連携を求めた。
会談後、長岡市長は「運命共同体だからこそ2点を確認できた」と成果を主張。速水市長は「中電への協定締結申し入れで、松江市の理解も求めたい」と語った。
一方、松浦市長は「原発事故の性格上、被害は時間を追って拡大する。すべて(3市と運命が)共同とはならない」と「運命共同体」発言に異論を唱えた。
【写真説明】会談する松浦市長(手前左)、長岡市長(同右)、速水市長(奧左)、新田副市長(同右)