'13/12/1
国際色豊かに市商デパート
広島市東区の市立広島商業高の生徒が、商品の仕入れから販売まで取り組む「市商ピースデパート」が30日、同校で開店した。鮮魚や菓子、中四国地方や宮城県の特産品などを扱う19店が並ぶ。経済のグローバル化を学ぶため、7回目で初めて輸入品の販売にも挑戦した。1日まで。
中国・大連からタオルや切り絵、スリッパなど16品目を輸入したのは、みらい商業科販売コースの3年生34人。授業で貿易実務を1年間勉強してきた。中区の仲介業者の協力も仰ぎ、仕入れ品目や数量を決め、輸送費などコストを踏まえて販売価格を設定した。
この日、商品説明をした代島七海さん(18)は「輸入の流れを身をもって体験でき面白かった」。切り絵を買った安佐北区の主婦石原弘子さん(53)は「高校生で輸入にチャレンジするなんて」と感心、丁寧な接客も褒めた。
市商デパートは全校生徒約700人が参加する。収益は広島、長崎市の平和団体や、東日本大震災の被災地に寄付する。
【写真説明】額装した中国の切り絵を持って、接客する市立広島商業高の生徒