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'13/12/1

大学生の就活、本格スタート



 2015年春に卒業する大学生の採用活動が1日解禁され、就職活動が本格スタートする。就職環境の好転が鮮明となる中、学生の準備の動きは例年より鈍い。中国地方の大学は「油断は禁物」と、引き締めに躍起だ。

 「なんで参加しないのですか。不安です」。3年生約380人を前に、梶山健治キャリアセンター次長は語気を強めた。広島経済大(広島市安佐南区)が11月下旬に開いた就職ガイダンス。12月に学内である企業説明会の予約が「すかすか」なことに、苦言を呈した。例年はすぐに満員になるという。

 女子学生(21)は「まだ全然準備していない。履歴書の書き方も分からない」とマイペース。梶山次長は「楽観ムードに流されないよう気を引き締めてもらう」と心配する。

 講師を務めたキャリアデザイン研究所(横浜市)の坂本直文社長は「ことしの学生の特徴はのんびりモード」と指摘。「早く取り掛かった人が勝つ」と説く。受講した金持明弘さん(21)は「準備の遅れを反省した。スピードを上げたい」と気持ちを切り替えていた。

 鈍い動きの背景には、就職環境の急激な好転がある。円安で業績が回復した製造や、受注を伸ばす建設、出店を増やす小売りなどが採用を増やす方向。12年春の採用ゼロから一転、14年春に110人を採るイズミ(広島市東区)の山西泰明社長は「100人以上のペースを続ける」と明言する。

【写真説明】広島経済大の就職ガイダンスで講師の話を聞く3年生




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