'13/12/1
島根の新食材発掘「ヒメジ」
松江市のフランス、中国料理の料理人3人が「しまね地産品発掘協議会」を設立し、知名度の低い地元食材に光を当てる取り組みを始めた。第1弾は島根県西部で水揚げされるスズキの仲間の白身魚「ヒメジ」。フランスでは近縁種が高級魚として重宝されており、新たな特産品の誕生を目指す。
ヒメジは20センチほどの赤い魚で、濃厚な味が特長。9~12月に大田市を中心に10~20トン水揚げされるが、県内では雑魚扱いで、練り物などの材料として消費されている。
協議会は、フランス料理では近縁種の「ルージェ」が高級魚として扱われている点に着目。11月27日に松江市内で試食会を開き、ポワレや香り蒸しなど、県産の野菜もふんだんに使ったフレンチと中国料理計8品を試作した。
参加者からは「うま味があって白ワインに合いそう」「外見が華やかで映える」などの意見が出た。
【写真説明】新たな食材として協議会が着目したヒメジ