広島市東区二葉の里地区で２８日、「忠臣蔵」で知られる赤穂浅野藩の義士ゆかりの寺社を地元ボランティアガイドの案内で巡る催しがある。赤穂義士が吉良邸に討ち入った１２月１４日を前に、地元の住民グループや東区が企画。明星院では、討ち入りの様子を描いた江戸後期の「赤穂義士絵巻物」（全６巻）が特別に公開される。

　広島藩の浅野家は、赤穂藩の浅野家の本家に当たる。明星院は広島の浅野家の祈願寺で、明治期に作られた義士の木像も見学できる。また大石内蔵助、主税父子の「供養墓」がある聖光寺や、赤穂藩が寄進した石灯籠がある広島東照宮を訪れる。

　２８日は午前１０時、ＪＲ広島駅（南区）の北口広場に集合。所要時間は２時間半で、事前申し込みは不要。東区地域起こし推進課は「忠臣蔵のロマンをぜひ広島で感じてほしい」と参加を呼び掛けている。