'13/11/26
豪雨見舞いのお礼に壁掛け
7月末の記録的豪雨の被害を受けた山口市阿東地区にある徳佐小の6年生20人が、東日本大震災の被災地・宮城県石巻市の児童に贈るタペストリーを作った。石巻市の児童から励ましの手紙や絵画が届いたお礼に、1カ月がかりで両小の地元の特産品をあしらった作品を完成させた。
110センチ四方。阿東名物のリンゴやSLのほか、漁業の盛んな石巻市をイメージして魚もモチーフに選んだ。ミシンを使わず、児童たちが一針一針、手縫いで仕上げたという。
両小は東日本大震災の起きた2011年から手紙の交換などを通じ、交流していた。阿東地区の豪雨被害を知った石巻市の釜小から9月下旬に激励やお見舞いの手紙、絵画が届いたため、徳佐小も、「何かお礼をしたい」と、家庭科の勉強にもなるタペストリー作りを決定。手分けして作業を進めていた。
自宅が床上浸水した金子拓磨君(12)は「豪雨の後片付けは大変だったので、釜小のメッセージはすごくうれしかった。タペストリーでお礼の気持ちが伝わればいいな」と話していた。
【写真説明】完成したタペストリーを披露する徳佐小の6年生