'13/11/30
甘み十分 「いしじの匠」
呉市倉橋町が発祥の「いしじミカン」のうち、糖度や栽培環境などの高い基準をクリアした「いしじの匠(たくみ)」の出荷が29日、同町のJA呉倉橋集出荷場で始まった。
いしじは温州ミカンの一品種で、果糖が多くまろやかな甘さが特長。中でもいしじの匠は、園地に敷いた白いシートで水分吸収を調整するため甘みが増す。シートで反射した太陽光を受けて色付きも良くなる。
同町を中心に25戸が育て、糖度12以上の果実に限り市場に出す。29日は5キロ入り約100箱を扱い、JA職員が品質を確かめた。
30日から広島市の百貨店などで、1箱6千~7千円程度で販売される。年末までに約13トンを出荷する予定。同町の農家服部伸子さん(81)は「今年も甘み十分。自信作を味わってほしい」と呼び掛けている。
【写真説明】いしじの匠の品質をチェックするJA職員