'13/11/30
ブールバールの改良検討
広島県は、東広島市の中心部を南北に貫く幹線道路「ブールバール」(西条駅大学線、5・1キロ)の県道部分について、歩道改良などの検討を始めた。自転車と歩行者の分離など安全性を高める方法を考える。12月中にも市や地域住民たちを交えた検討委員会を発足させる。
検討区間は、JR西条駅南口―東広島署前の約700メートル。主に歩道の改良を想定し、自転車走行レーンの設置▽歩道中央にある街路樹の撤去―などを議論する。オープンカフェやイルミネーションなどにぎわいを創出する方法も話し合う。
ブールバールは片側2車線で、東西を走る国道2号を挟み、北側が県道、南側が市道となっている。2006年に全面開通した。今回改良を検討する区間は一部を1986年、残りを2002年に整備した。
成長した街路樹の根が歩道のブロックを盛り上げ、人がつまずく問題が発生。自転車と歩行者がぶつかる事故も起きており、対応策が必要になっている。
県は今月、市中心部の2千世帯にアンケート用紙を配り、ブールバールの利用頻度や目的、利便性について聞いている。平日と休日の交差点の交通量も調査した。
検討委は商業関係者や住民、市や警察の担当者たちで構成。アンケートなどを参考に改善の方法を探る。県西部建設事務所東広島支所は「東広島のメーン道路。民間の意見を取り入れ、利用しやすい形を模索したい」としている。
【写真説明】街路樹の根がブロックを盛り上げ、歩道改良が課題となっているブールバール