'13/11/28
知事不在に説明責任求める声
約37年ぶりにトップ不在のまま27日、定例会を開会した山口県議会。入院中の山本繁太郎知事が詳しい病状を明らかにせず退院時期も示さない現状に、一部の議員からは説明責任を求める声が噴出した。最大会派の自民党など知事を支える会派では復帰を望む声が多いが、来年度予算編成などに向けて進退論も表面化しそうだ。
午前10時に開会した本会議は、会期を12月13日までの17日間と決め、3億7100万円の本年度一般会計補正予算案など18議案を上程。山本知事に代わり藤部秀則副知事が議案の提案理由を説明し、8分間で終了した。
本会議に先立つ議会運営委員会では会派間の意見の違いが表面化した。藤部副知事が山本知事の欠席と職務代理者の設置を報告。共産党と社民党の県議が「詳しい病状の説明がなく無責任」「これでは県民は納得しない」と主張した。一方、自民党の県議は「説明を聞いてどうするのか」と知事を擁護した。
この日朝、急きょ、決まった職務代理者の設置は、自民党の強い要望を踏まえたものだった。ある自民党県議は「入院、欠席、職務代理と、一つずつ事実が積み上がっている。山本知事に進退の判断を促す外堀は埋まりつつある」と分析した。
【写真説明】入院療養のため県議会本会議を欠席し、空席となった山本知事の座席(中央)