インターネット投票でゆるキャラの人気を競う「ゆるキャラグランプリ２０１３」に初めて挑んだ呉市広地区のまちづくり推進キャラクター「ひろげんき君」。結果は約４２００票、総合順位は４０５位だった。全国の壁は厚かったが、広の住民が地元への関心、郷土愛を深めるのに貢献できたと自ら合格点を与えた。

　明治時代に広地区の食料不足を救ったと伝わる特産キャベツ「広甘藍（かんらん）」を思わせる姿。広甘藍と広について多くの人に知ってほしいとの使命感に燃え、全国へと打って出た。

　広まちづくり推進協議会が夏から展開した「ひろげんきＵＰキャンペーン」の先頭に立ち、幼稚園や小学校などで甘藍の物語を広める活動に取り組んだ。余勢を駆ってのエントリーだった。

　優勝した栃木県佐野市の「さのまる」は約１２０万票も獲得。現実は厳しかったが悔いはない。子どもから声が掛かるようになったというひろげんき君は「地元に興味を持ってもらうのに一役買えたかな」と満足そうだ。

【写真説明】子どもたちと一緒に踊り広甘藍の物語を伝える「ひろげんき君」