(10年3月11日)
◆コミュニケーションコーディネーター スティーブ・クレイン
1950年代から黒人への人種差別を撤廃する米国内の公民権運動で指導的役割を果たしたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師(1929〜68年)の功績をたたえ、妻コレッタにより68年に開館した。正義、平等、平和を求めて非暴力運動を展開した牧師の足跡を振り返る記念館だ。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア国立歴史遺跡の中にある。世界中から毎年100万人以上が、彼の人生と教えを表現したユニークな展示や生家などを見るために訪れる。
メーンの展示施設は「フリーダムホール」。映画館、書店、情報センターも備える。本や音声、ビデオ、映画、テレビ番組やウェブサイトなどを利用し、牧師の人生と哲学、紛争和解や社会変化のための非暴力手段について伝えている。アフリカやジョージア州の美術品、ザンビア大統領寄贈のレリーフもある。
敷地内には、キング牧師の墓や生家もある。かつてアトランタの黒人街中心部にあったこの家で、牧師は12年間、祖父母や両親、幼いきょうだい、親類、下宿人と一緒に暮らした。1967年、コレッタが当時の市長にキング牧師の生誕した家を保存するよう訴え、1974年、当センターが買い取った。
生家は公園スタッフによるツアー(各回先着15人)で訪れることができる。
住所 449 Auburn Avenue, NE Atlanta, GA 30312
電話 +1-404-526-8900
ホームページ http://www.thekingcenter.org/
休館日 クリスマス、感謝祭
入館料 無料
(2010年3月8日朝刊掲載)
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敷地内にキング牧師が眠る墓(右)もある |