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'13/11/27

まず仏から 広島の酒PR



 広島県産の日本酒を海外に売り込もうと、県と酒造業者8社は26日、来年4月に官民の連携組織「県日本酒ブランド化促進協議会」を結成し、フランスに売り込む方針を決めた。美食の国で広島の酒のブランド化を目指す。

 8社は、梅田酒造場(広島市安芸区)、榎酒造、三宅本店、盛川酒造(以上呉市)、賀茂鶴酒造、賀茂泉酒造(以上東広島市)、酔心山根本店(三原市)、藤井酒造(竹原市)。県庁で26日あった設立準備会には約30人が出席。食の世界で影響力が強いとされるフランスをターゲットにすると確認した。具体的な取り組みには、現地在住者を対象に広島の酒をPRする人材「広島酒アンバサダー(大使)」を委嘱▽広島の酒に関するフランス語のホームページ開設▽現地商社と蔵元とのマッチング会の開催―などが挙がった。県海外ビジネス課が事務局として準備を進める。

 同課によると、日本酒の輸出量は海外の日本食ブームを背景に近年、増加傾向にある。2012年度は1万4131キロリットルと07年度比で24.7%増えた。ただ県産は全体の1%強にとどまる。日本三大銘醸地の一つとされる西条(東広島市)がありながら、知名度に課題を抱える。

 県はさらなる蔵元の参加を呼び掛ける。藤井酒造の藤井善文蔵元(59)は「フランスは本物志向が強い国。どこまで通用するか挑戦したい」と話した。

【写真説明】会合後の懇親会で、蔵元8社が持ち寄った日本酒(手前)で乾杯する協議会設立準備会のメンバー




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