「ヒロシマの記録-遺影は語る」から
広島市の平和記念公園は、史上初の原爆投下による廃虚の中から造られた。建設の礎になった「広島平和記念都市建設法」は、今年の八月六日に施行五十年を迎える。木々が生い茂り、大小さまざまな碑が立つ。市民が憩い、観光客が集う。その光景を一皮めくれば、死者たちが眠る街であることを忘れない人たちがいる。この地で生まれ、肉親を奪われた「中島本町」ゆかりの人たちと「死と生」のヒロシマを歩く。
(西本雅実)
(8)
祈りを礎に平和への誓い
(8月4日)
(7)
54年ぶり訪ねる臨終の地
(8月3日)
(6)
初めて一緒に立つ生家跡
(8月2日)
(5)
兵士の生と死焼き付ける
(8月1日)
(4)
家業の理髪 叔父が鍛える
(7月31日)
(3)
家族を奪った母国の原爆
(7月30日)
(2)
安らぎの川面 埋めた遺体
(7月29日)
(1)
爆死の肉親10人 孫と弔う
(7月28日)