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'13/11/28

大島の史跡探訪コツコツ10回



 山口県周防大島町の史跡や名所を巡る「先人の旅」が10回目を迎えた。町文化振興会久賀支部が古里への理解を深めようと企画。5年かけて地元の史跡の由来や歴史的背景を学んできた。

 10回目の9日は、町内などから23人が参加し、町文化財保護審議会委員の金本豊さん(69)=久賀=が案内。西三蒲の美蒲神社境内で1711年の石灯籠を見学した後、近くの湯生田(ゆぶた)明神を訪れた。金本さんは「昔は湯が湧き出ていたが、天変地異により源泉が道後(松山市)に移ったと伝えられている」と説明した。

 大島大橋そばの瀬戸公園で、万葉の歌碑なども見て回った。参加した金元久美子さん(63)=椋野=は「長年住んでいても、知らないことが多く勉強になる」と話していた。

 先人の旅は、2009年3月にスタートし、年2回の開催。当初は久賀の史跡を徒歩で回っていたが、5回目からは車を利用し、町全域に見学範囲を広げた。11年にはガイドブックも制作。金本さんは「地元の魅力を再発見してほしい。長く続けたい」と意気込んでいる。

【写真説明】美蒲神社で金本さん(右端)の説明を聞く参加者




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