※日本在住者の国名は和文表記。海外在住者の国名は英文表記。
日本 | 男性 | 10代 | 資本主義と社会主義という米ソに代表される対立項が消滅し、<超大国>アメリカのみが存在している状態である。このような状態においての(米国の)核保有は意味がなく、逆にイラン等の核保有を促進する結果になりうる為。 |
日本 | 男性 | 10代 | 「核保有国は理性を持っている」と担保できない。また、「核を持っていい国」と「核を持って悪い国」の厳格な区別ができない。常に暴発の危険性におびえながら生活するのは真っ平ごめんだ。 |
日本 | 女性 | 20代 | 国家対国家の戦争という、核抑止論の前提となる構造そのものが有効でなくなったため。 |
日本 | 女性 | 20代 | どのような体制であろうと、「核抑止論」によって平和をつくりだすことはできないと考えるから。 |
日本 | 女性 | 20代 | 核を保有することで核拡散を防ぐなんて矛盾している |
日本 | 男性 | 20代 | 人間による、エラーが今後増えると考えている。核兵器を持つこと事態が、人類の危機である。 |
日本 | 男性 | 30代 | ある特殊な歴史的状況下で、核抑止の「効果」がある可能性は否定できない。ただ、「核抑止論」というイデオロギーによる核兵器合法化の害悪の方が大きいと思われる。核兵器を違法な兵器として、核兵器を廃絶することこそ、絶対的な抑止効果がある。 |
日本 | 女性 | 30代 | 核抑止論を唱える限り、国際社会においての協調はありえない。新しい世界の形を模索しなくてはならない時に、「核抑止論」を持ち出すのは、全くもってナンセンス。 |
日本 | 女性 | 30代 | 核を持たずに平和を唱える姿勢が必要 |
日本 | 男性 | 30代 | 核兵器は国際法にも一般的に違反する非人道的兵器であり、実際に使えない兵器であるゆえに、何人たりともその使用を正当化することはできない。国家であれテロ組織であれ、正当化できない行為は自らの支持基盤を失うことになるので、使用を正当化する核兵器を保有することは、デメリットこそあれメリットは何一つない時代にきているので、有効でないと思う。 |
日本 | 男性 | 30代 | 核抑止は、互いの牽制や情報のやりとりがうまくいく事を前提にしているため、参加する国が細かく多くなった現状では難しい。 またインドとパキスタンとのように、余りにも近い地域の当事者同士が互いに保有していると、暴走や誤射といったアクシデントから回復する前に報復合戦になる可能性がある。 |
日本 | 男性 | 30代 | 小型の核兵器の開発が促進されている。核兵器使用の危険性が年々高まっている。 |
日本 | 男性 | 30代 | 今さら核兵器を使おうとする国はないのではないか。 |
日本 | 男性 | 30代 | 国際協調が重要になる今日、互いに恐怖を与えあい、決定的な破滅をもたらす兵器が存在することに意味を見出せない。 |
日本 | 女性 | 30代 | 核があってもなくても、常に戦争の危険はある。 |
日本 | 男性 | 30代 | 暴力で暴力を抑えることはできないから |
日本 | 男性 | 30代 | 核抑止は力で押さえつけるものではなく、対話と理解から平和を築くことでなされなければならないと考えます。原子力という管理が困難な力は、平和利用であっても、兵器として使われる可能性がある以上、非核三原則のもとに持たないことが正しいと考えます。 |
日本 | 女性 | 30代 | 二大超大国が存在し、他の大多数の国家は占領されているか、独立間もなかったために、核抑止論は有効であった。他の国家は、独自の政策を持つ能力がなく、有力な国家以外は関心がなかったために、核抑止論は「有効」であった。国際体制、および全ての国家の状況が、抑止論を機能させていた。しかし今はこの状況にない。 |
日本 | 女性 | 30代 | 繰り返しになるが、核兵器技術の拡散、および核保有国が自国の核兵器を削減する努力を怠ったために、すでに状況は変わってしまった。 |
日本 | 男性 | 30代 | テロ的な活動が増えており、そうした活動に対しては、核兵器を保有しようがしまいが関係ない。 |
日本 | 女性 | 30代 | 世界中に対立、紛争が存在している。 |
日本 | 男性 | 30代 | 国々が核武装によって牽制しあうような危ない平衡点に乗るよりは、お互いが核武装しないように牽制しあうようなしくみをつくり、安定した平衡点に落ち着くように努めるべきだ。 |
日本 | 男性 | 30代 | 希望 |
日本 | 男性 | 40代 | 核拡散が進む中で、大国同士の核戦争は考えにくく、テロや限定的な紛争による戦術核には核抑止力は無効である。 |
日本 | 女性 | 40代 | 核抑止論は、保有国のエゴである。核の保有を正当化するものでしかない。 |
日本 | 女性 | 40代 | 例えば自死や破滅を怖れないテロに使われれば抑止の意味はない |
日本 | 男性 | 40代 | 持っていれば使う場面があるだろうから |
日本 | 男性 | 40代 | 武器を保有すること自体が問題であり、タイミングの問題ではない。 |
日本 | 男性 | 40代 | 先に書きましたように、無駄に「抑止」という名目での緊張を高めるのみ。 |
日本 | 男性 | 40代 | 自らの軍備拡張の言い訳にしかなっていないから。 |
日本 | 女性 | 40代 | 抑止論自体が、誤った考え。 |
日本 | 男性 | 40代 | 一部の国が持つ時代が終わり、核攻撃能力が対等になりつつあるから。 |
日本 | 男性 | 40代 | 間違いであるから |
日本 | 男性 | 40代 | 核保有国が増えてる |
日本 | 男性 | 40代 | 核兵器廃絶に超大国が率先して行うべきである |
日本 | 男性 | 40代 | 恐怖のバランスに何の意味も意義もない。核のコストは、人間的生活が保障されていない人々に再配分すべきである。 |
日本 | 女性 | 40代 | 先述したように、テロリストは核が使用されることに恐怖心を抱いていないので、自制心は働かないと考えるから。 |
日本 | 男性 | 40代 | 地球規模でこれからの人類の未来について考える時代となったから。環境破壊や地球温暖化の問題などに大国は力を注ぐべきと思う。 |
日本 | 男性 | 50代 | 全廃以外に防ぐ方法はない。 |
日本 | 女性 | 50代 | 国への影響は食糧、エネルギー、貧困問題がおおきくなっているから |
日本 | 男性 | 50代 | 「冷戦終焉」の時期だからこそ、核兵器保有の口実となる新たな「脅威づくり」が行われ、核兵器使用の垣根が低くなってしまう。 |
日本 | 女性 | 50代 | もともと正気の沙汰ではない |
日本 | 男性 | 50代 | そんな危険な火遊びはもう、止めるべきだ。人類に責任を持っている事を自覚すべき。 |
日本 | 女性 | 50代 | 核兵器は生産、保管、廃棄のどの過程でも被爆者を生む。劣化ウラン弾などの、米国がそうと認めない、放射性物質を含む兵器も出現してきた。どちらにしろ、ゼロか100かの選択の天秤に地球全体を巻き込む意味はない。 |
日本 | 男性 | 50代 | 抑止ではなく、廃絶にすべきである。 |
日本 | 男性 | 50代 | 北朝鮮みたいな幼稚な国が、無茶をする可能性大! |
日本 | 男性 | 50代 | ならず者国家が国家的テロ、国際政治の場において、自国の発言力を押し通す政治的な道具となった現在、抑止力としての効果は無くなったと思う。こういった国々は、切羽詰ったらヤケクソになって使用しないと言う保証はないからだ。 |
日本 | 男性 | 50代 | アジアで核保有国が増えて、日本に対する軍事的脅威は増大している。 |
日本 | 男性 | 50代 | 核兵器はテロリストへの抑止とならない。核兵器が、自暴自棄の政権への抑止力となるかどうかも疑いがある。米国は、特に現在では、非核兵器保有国への核兵器の使用を思いとどまっていない。 |
日本 | 女性 | 50代 | 抑止論には明確な攻撃目標が必要であり、今日の世界はそのように成り立っていない。 |
日本 | 男性 | 50代 | 拡散 |
日本 | 男性 | 50代 | 基本的に米露の「核抑止論」の政策に変化がないため。 |
日本 | 男性 | 50代 | 核の拡散が既に現実のものとなっている |
日本 | 男性 | 50代 | 核の拡散が進んだため |
日本 | 男性 | 60代 | 質問15と同じ |
日本 | 男性 | 60代 | 国家を持たないテロ組織に核抑止論は無効 |
日本 | 男性 | 60代 | アメリカの世界支配の道具であり、冷戦構造が終焉したときこそ、核兵器を廃絶する絶好の機会であった。核兵器廃絶の約束を守ろうとする国がない。 |
日本 | 男性 | 60代 | 現に劣化ウランはさかんに使用され、冷戦後も米国は核兵器の縮小に積極的ではない。抑止論によれば日本などあらゆる国が隣国より強い兵器を持つことで「平和」になることになり、偶発的または異常な為政者による危険性は高まる。この抑止論は「すべての国が世界を滅ぼす能力を持てば平和になる」というもので、隣国より強い兵器を持てば隣国もまた同じことをする、という際限のないものになる。スティーブン・ロイド・リーバーは日・中・韓・朝を対立させる戦略であるが、核抑止論は、(彼は言ってはいないが)許してはならない。 |
日本 | 男性 | 60代 | 多国間にて平衡を保つことは不可能に近い。 |
日本 | 男性 | 60代 | 核保有の動機付けになるだけ。 |
日本 | 女性 | 60代 | 冷戦構造は終焉したが、「テロとの戦い」「世界の自由化」など掲げて他国を侵略支配する大国の存在、新たな東西対立構造の中で抑止論は核開発競争を止め得ない。 |
日本 | 男性 | 70歳以上 | 冷戦構造が終焉したのは、経済の破綻 |
United States | 女性 | 20代 | 核抑止論という考え方がある時点で核がプラスであるといっているようなものだ。 |
England | 女性 | 30代 | 核抑止論は非論的なやり方だから。 |
United States | 女性 | 20代 | 複雑な移行、および全ての米国の核インフラを刷新する提案 |
安全保障は大きな脅威にさらされている。食料や水が減少し、気候変動が脅威となっている。さらに、テロリストが小火器や地雷などのより原始的な武器を用い、罪のない人々を傷つけている。 | |||
United States | 女性 | 30代 | 劣化ウラン兵器が使用されている。 |
Australia | 女性 | 30代 | おそらく、米国は「先制攻撃」は問題ないという考えを推し進めた。 |
Australia | 男性 | 30代 | 使用されないにしても、いつの日か使用されるにしても核兵器は役に立たない。将来の唯一の解決方法は廃絶のみである。 |
Australia | 女性 | 30代 | あまりに多くのプレイヤーが存在する。 |
Switzerland | 女性 | 30代 | 今こそ、全ての核兵器保有国は、完全に核の選択肢を放棄する時である。NATOは核の共有を拒否するべきである。核兵器は環境を破壊し、自殺行為であり、大量殺戮行為であると、世界規模での道徳的抗議がなされるべきである。 |
Australia | 男性 | 30代 | 核抑止論は、最大の安全保障上のリスク要因であり、人類の大多数の基本的生活水準を維持し、安定化させるために必要な経済資源を無駄遣いしている。 |
China | 男性 | 40代 | 同盟国の結束が弱くなり、中途半端な大国である中国や、感情だけで動く朝鮮等の社会主義国家が使う可能性が出てきた。 |
England | 女性 | 40代 | いかなる場合も、核抑止論は有効でなかったと考える。ロシアが米国を攻撃する、またはその逆を考える正当な理由はないと思える。 |
England | 女性 | 40代 | この理論が有効であるという人は、イランがイスラエルの核兵器に対抗するために、核兵器を持つべきであると、なぜ同意しないのか? もし抑止理論が機能するのならば、イランも核兵器を保有して良いではないか。 |
Canada | 男性 | 40代 | より多くのものが、核兵器を製造するために必要な技術を入手しているため、いずれにしろ、以前よりさらに効果が薄れていると考える。より規模が大きく破壊力が大きい核兵器を保有することで、自国の核兵器がある目的を達成することの助けになると信じているであろう全てに対して防衛になるとは思えない。 |
New Zealand | 男性 | 40代 | 核抑止理論は隣接し思想を異にする国家間での緊張と紛争を増大させた。非核国家・団体は核兵器を調達したいと考える。この理論は、人の無関心を生み出す。 |
United States | 男性 | 40代 | 設問15の理由と同じ。 |
United States | 男性 | 50代 | 上を参照のこと。「有効性」を考えるには、その目的が特定されていなければならない。核抑止論は、戦争や核拡散を防ぐことはできず(全くその逆である)、生態系/経済/社会的崩壊を防ぐこともできないが、特定の人々にしばらくの間利益をもたらすことはできるかもしれない。 |
United States | 男性 | 50代 | 特にイランなど、国によっては、抑止論の「原理」の外にいる。 |
United States | 女性 | 50代 | 抑止論は、他国が核兵器プログラムを開発するのを阻止できていない。抑止論は、世界貿易センターの攻撃や即席爆発装置に見るような、テロリストが使う単純化された方法から、アメリカを守ることはできない。 |
United States | 女性 | 50代 | 有効であったことはない。使用されない限り危険であるという武器は、武器ではない。今日の世界において、自爆テロはどのような場合にも「抑止」されることはない。悪化する気候変動により絶望的状況になれば、「殺さなければ殺される」という精神状態になるだろう。 |
New Zealand | 女性 | 50代 | 核兵器を保有しているにもかかわらず、インドとパキスタンは核戦争の間近になったことがあり、核兵器は両国間の現在行われている戦争を防止することもなかった。イスラエルの核兵器は、近隣の核兵器を持たない諸国がイスラエルを攻撃することの防止ともなっていない。 |
Austria | 男性 | 50代 | 相手国の存在に脅威を与えることは、国家間の関係を悪化させるだけである。このために、いかに米・露の関係が悪化しているかを我々は目の当たりにしている。 |
United States | 女性 | 50代 | テロの隆盛。 |
United States | 女性 | 50代 | 余りに安全リスクが大きい。コントロールできない多くの点がある。 |
United States | 女性 | 50代 | NPTは核による大量殺戮に対抗する真の安全保障体制への効果的な第一歩である。最大の抑止力は、国内に病気と死を引き起こし、世界中に恐怖と不信を引き起こす核の体制を一方的に解体することである。 |
United States | 女性 | 50代 | 自らの信じる大儀の正しさを証明し、推し進めようとするために、自殺行為を進んで行うテロ集団・テロリストには、抑止論のロジックは通用しない。加えて、通常の戦争が今日も存在する一方で、戦争は核による報復の威嚇が必ずしも通用しないテロおよび非国家暴力と、常に絡みあっているようである。 |
United States | 女性 | 50代 | 核兵器はいまだに存在し、我々の地球に脅威を与えている? |
England | 女性 | 50代 | 核抑止論は、他の国家が核抑止を持つことを助長した。 |
Switzerland | 女性 | 50代 | 核抑止論は1991年イラクに機能しなかった。北朝鮮の抑止ともなっていない。イランや他の諸国を抑止することもないだろう。他の諸国の核兵器保有が、これらの国を刺激している。 |
United States | 女性 | 60代 | 深刻で地球規模の問題が存在することは、ほとんどの人にとって明白である。例えば、気象危機、低所得労働者と不正入国者に依存した経済、適正な価格の食品と医薬品の不平等な配分、不十分な教育と衛生、淡水の不足、代替エネルギー源。これら全ては戦争の原因となりうる。この問題「解決」のために、核兵器が使用されるのは時間の問題である。 |
England | 女性 | 60代 | 抑止論は常に有効でなかった。核戦争は自殺行為であろう。 |
England | 女性 | 60代 | 以前の回答を要参照。核兵器の保有のいかんを問わず、また、金銭・人命でどれだけ代償を払うかにもかかわらず、非常に多くの戦争が行われている |
Canada | 女性 | 60代 | より多くの国家が核兵器の保有を願っており、危険性は、薄れることなく、増している。現在では、兵器に劣化ウランも使用している。我々は互いをそして地球を汚染している。状況は悪化している。 |
United States | 男性 | 60代 | 意図的に核兵器を使用するとしたら、それはテロリスト、米国またはイスラエルが、制限的な方法で使用する可能性が最も高い。これらの行為の可能性への現実的な抑止力はない。 |
England | 女性 | 60代 | 今ではより多くの国が核兵器を保有あるいは開発しているので、核攻撃の可能性は高まっている。また、核保有国が増えれば、テロリストも含め、より多くの国が核を持とうとすることになる。 |
United States | 女性 | 60代 | 米国の帝国建設メンタリティーとイスラエルの協力および核兵器 |
England | 男性 | 60代 | 冷戦中に、核抑止論が有効でなかったとするならば(前の回答を要参照)、冷戦後にその論が有効であるとする理由はさらに薄れる。 |
Italy | 男性 | 60代 | 核兵器を保有することは、核兵器に政治的、戦略的な関連性を与え、水平拡散を助長する。 |
Canada | 女性 | 70歳以上 | 五大核保有国が核兵器を使用する可能性は低いが、他が核兵器を入手し、使用する可能性は高まっている。 |
United States | 女性 | 70歳以上 | いかなる場合でも、決して非国家アクターに対して、核兵器を使用するべきではない! 核兵器は使用されるべきでなかったと考える。核兵器は違法である。 |
United States | 男性 | 70歳以上 | 今、我々は核弾頭を破壊するべきである。 |
United States | 女性 | 70歳以上 | 米国が先制攻撃戦略を導入したことで、事実上、役に立たなくなっている。 |
England | 男性 | 70歳以上 | 抑止論は自滅的な理論である。使用する用意があるということは、集団的狂気を意味する。 |
United States | 女性 | 70歳以上 | ロシアでの核物質の不適切な安全保管のため、有効でない。ロシアはその衛星国に核物質を販売している。 |
United States | 女性 | 70歳以上 | 他の諸国が核兵器を製造している。 |
原水禁国民会議 | 東西対立から平和と共存の流れになる中、対立を生み出す要因の一つになる核兵器の存在は、この流れに反するものである。核兵器が暴力の頂点にあるかぎり、それを求める動きがなくならない。いつまでも持ち続けようとする動きに対しては、それを新たに求めたいとする動きも必ずでてくる。核抑止論を認め続けるかぎり、その動きはなくならない。 | ||
日本原水協 | 「核抑止」論は、国家間の安全は軍事力の脅威の均衡によって保たれると言う20世紀以前の古い思想に依拠している。仮想敵国を持たず、集団的安全保障体制による平和構築を進める国連憲章と相容れないものである。 | ||
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA) | 冷戦構造は終焉したが、「テロとの戦い」「世界の自由化」など掲げて他国を侵略支配する大国の存在、新たな東西対立構造の中で抑止論は核開発競争、宇宙の軍事開発などを止め得ず激化させる。 | ||
日本被団協 | 冷戦構造はなくなったが、核兵器は大量に存在し、核戦争の危機は小さくなっていない。核兵器は廃絶しなければその脅威はなくならない。核兵器によって、核兵器の使用・威嚇を抑止することはできない。 | ||
ピースデポ | ・そもそも抑止論は核兵器の存在を正当化し、「核の傘」を合理化する論拠となるものである。これは根本的な道徳的欺瞞であり、「核兵器のない世界」に向かって進もうとする世界の大多数の人々の願いに反するものである。 ・96年、ICJは核兵器のいかなる威嚇や使用も国際人道法に従わなければならないと全会一致で決定した。相手の攻撃を阻止するために大量報復の威嚇を行うことを意味する核抑止論は事実上非合法となる。 ・核抑止は、その性質上、国家間の軍拡競争のエスカレーションをもたらし、巨額の軍事費が投入され、結果、敵対、不信感の増大に繋がる。地域的、ひいては地球規模での安全保障環境の不安定化をもたらし、国家間の信頼醸成をはかり、平和的・持続的な協調的安全保障体制を構築しようという試みを阻害するものである。 ・核兵器国が核兵器依存政策を維持し続けることは、同じく核兵器保有を追求する新たな国の出現を防止するうえでの説得力を失わせ、世界的な核拡散への歯止めがなくなる。 ・テロリストなどの非国家主体が核兵器を取得する危険性が常にある。 ・核抑止では理論上、配備した核兵器を「警報即発射」の一触即発体制に置くことが求められる。これは偶発的発射やその他の事故の危険性を常にはらむとともに、相互信頼を大きく損なわせるものである。 |
||
平和市長会議 | ・米ソ間に限定された枠組での「核抑止論」でさえ有効でないと考えており、その枠組を越えた所でインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮及び非国家テロリストによる核兵器使用の危険が高まる状況下では、当然有効でないと考える。 ・特に危険性の高いテロ組織の場合、核がどこから入り込んで、誰が使用したかさえ分からない可能性があり、そのような状況を抑止することはできない。 ・核兵器は都市を破壊することを目的とした非人道的かつ非合法な兵器である。ひとたび核戦争が起これば、罪もない子供たちをはじめ多くの市民が暮らす都市が甚大な打撃を受ける。こうしたことから平和市長会議では核保有国に対して都市を核攻撃の目標にしないよう求める「都市を攻撃目標にするな(CANT)プロジェクト」に取り組んでいる。 |
||
国際反核法律家協会(IALANA) | 核抑止論では、内戦、テロ攻撃を防止できず、また、今日の真の軍事的脅威に対応していない。 | ||
核戦争防止国際医師会議(IPPNW) | 設問16cを参照のこと | ||
フランス核段階的廃止ネットワーク | 有効性はさらに失われており、より多くの国が、同じ愚かなゲームに加わるよう働きかけるものである。その結果、人類は、危険が近づいていることに気付かぬまま過ごすことになる。 | ||
軍縮のための科学者連合(イタリア) | 紛争や通常兵器による戦争が広まっている。核保有国が増えた。核兵器が使用される危険性が高まっている。 | ||
核兵器に反対するスウェーデン医師の会 | 今日の脅威は、核兵器で抑止することのできないテロリストだから。 | ||
核時代平和財団 | 前述の通り。 | ||
米国フレンズ奉仕団西マサチューセッツ州支部 | 核兵器を持っている国があれば、その他の国も核を持とうとするため、核兵器が使用される可能性が増す。 | ||
米国フレンズ奉仕団平和構築&非軍事化プログラム | 過去と同じ理由から有効ではない。核兵器を継続して必要以上の量製造していくことは、社会の恐怖を煽り、国家間や外交の溝をさらに深くしている。これは、米国とイランが、潜在的脅威をめぐり、それぞれの国内において暴力の可能性を増しつつ、行きつ戻りつしている現実に表れている。 |