2000.1.26 |
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全国への供給拠点
東アジア最大の貯蔵量の弾薬庫群。部隊名は秋月弾薬廠(しょう)第八三兵器大隊(司令部・呉市)で、今年で設立五十年になる。沖縄にも傘下の弾薬庫があるが、中国地方では秋月(広島県安芸郡江田島町)、広(呉市)、川上(東広島市)の三弾薬庫に、計七万五千トンの貯蔵能力を持つ。 中でも、旧海軍の弾薬庫を接収した川上弾薬庫は面積二百六十万平方メートルと最大。貯蔵能力も四万トンに及ぶ。最近では米本土からの輸送船が広沖に停泊し、広弾薬庫を経由して川上弾薬庫で貯蔵するケースが多い。 弾薬は一般道や高速道路を経由する。日米地位協定では義務はないが、慣例で輸送日程と弾薬がどこに行き、どこから来るかは、広島防衛施設局から呉市と東広島市に通告される。広弾薬庫を起点にすると、昨年の輸送日数は計六十四日間だった。 広・川上からの弾薬の輸送先は、全国の米軍基地や演習場に広がる。今月に入っても広から佐世保基地へ大量の弾薬が輸送された。二月に大分・日出生台演習場である米軍の実弾砲撃訓練などで使われる、とみられている。
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