広島市中区の平和記念公園南側の緑地帯にある「原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑」の前で4日、原爆で亡くなった教師や児童を追悼する慰霊祭があり、遺族や小中学生ら約600人が参加した。(ラン・ショウウ)
児童・生徒を代表して庚午中三年の玉本翔大君(14)が「武力がぶつかり合うパワーを、人の心をくみ取る思いやりや話し合いのパワーに変えて、世界が一つになっていくべきだ」と平和への誓いを読み上げた。
学校ごとに「世界中に平和が訪れますように」などと書き添えた千羽鶴をささげて、参加者全員で「青い空は」を合唱。遺族が碑前に花などを手向けた。毎年出席しているという被爆者の小池八重子さん(75)=西区=は「レバノンなどで今も多くの子どもが戦争で殺されている。許せない」と話していた。
【写真説明】折り鶴をささげ、原爆で亡くなった国民学校の児童と教師を慰霊する子どもたち
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