原爆の日を前に、広島銀行は、広島市中区紙屋町の本店屋上にある物故者慰霊碑の前に石を敷き詰めるなど周辺を再整備した。企業の社会的責任(CSR)活動で進めていた屋上緑化事業の一環。今年も六日は、行員たちが慰霊碑に花をささげる。
慰霊碑は、屋上(七百七十五平方メートル)の北東部分にある。平和記念公園(中区)の石畳を模して御影石調の人工石ブロックを碑の前に敷き詰めたほか、碑の周囲には芝を張った。
慰霊碑は、前身の芸備銀行時代に原爆で犠牲になった百四十四人の行員のほか、創業当時からの物故者のために一九六八年に建立した。
広島銀は四月に着工した屋上緑化に合わせて整備を進め、一連の緑化事業も完成した。(川崎崇史)
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