原爆投下で亡くなった広島市職員や市議会議員の冥福を祈る市原爆死没公務員追悼式が四日、中区の本庁舎前広場であった。

　秋葉忠利市長や藤田博之議長、遺族や職員、ＯＢ約二百八十人が参列。一分間の黙とうに続き、秋葉市長が「犠牲になった方々の思いを受け継ぎ、平和都市ヒロシマの建設にまい進していきたい」と述べ、被爆者援護の充実や核兵器廃絶へ向けた努力を誓った。

　遺族や職員代表も加わり、慰霊碑に献花。参列者全員で「ひろしま平和の歌」を合唱した。勤務中に被爆したＯＢの中谷ミサ子さん（８２）＝西区＝は「多くの上司、同僚が亡くなったあの日を思い、平和と戦争のない世界になるように一心に祈りました」と手を合わせていた。（林仁志）