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被爆体験伝えようと渡米へ '06/8/3

 岡山県原爆被爆者会副会長の土屋圭示さん(78)=笠岡市富岡=が四日から単身で米国に向かい、カリフォルニア州にある核兵器開発拠点、ローレンス・リバモア国立研究所前などで被爆体験を証言する。「きのこ雲の下の悲惨さを知って」と訴えに力を込める。

 米国訪問は今月創立五十周年になる日本被団協が主催。九年前にも米国で証言した土屋さんに再び依頼した。

 現地の市民団体が六日に同研究所前で開く反核集会で被爆の惨状を話し、核兵器廃絶を訴えるほか、ラジオ出演などを計画。九日にはサンフランシスコ市内での反戦討論会でパネリストを務め、十一日に帰国する。

 陸軍上等兵だった土屋さんは一九四五年八月六日、広島湾の江田島で原爆の閃光(せんこう)を見て、その日のうちに救援のため爆心地近くに入った。今回は遺体の様子などを描いた自作の絵を持参。「多くの人に原爆の非人間性が伝わるよう手を尽くしたい」と準備している。(杉本喜信)

【写真説明】持参する絵を手に「原爆の悲惨さを伝えたい」と話す土屋さん


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