関連ニュース
「励まし」乗せ被爆電車走る '06/8/2

 ▽市民のメッセージつり広告に掲示

 原爆で大破しながら、今も広島市内を走る広島電鉄の被爆電車「650形」の二両が一日、市民から寄せられた励ましのメッセージを車内に掲げた。十五日まで。

 市内の小学生からお年寄りまで十四人が寄せた作文や川柳をつり広告に替えて掲示した。「みんなの足になって幸福を運んできましたね」「『平和』駅は、きっとある」などの熱い応援に加え、あの日に満員の市電に乗れず、爆心地での被爆を免れたという体験を回想する随想もある。

 650形の他の二両が六月で引退したのを機に同社が初めて募集。偶然、乗り合わせたヒロシマピースボランティアの道面利通さん(72)=南区=は「市民の愛着を感じる。二両とも元気で走り続けてほしい」と目を通していた。(馬場洋太、写真も)

【写真説明】被爆電車の車内に掲げられたメッセージに見入る乗客たち


MenuTopBackNextLast