さっぱりした気分で夏を乗り切ってもらおうと、広島市南区の美容室「ニュー双葉」の美容師らが十九日、中区の広島赤十字・原爆病院を訪れ女性患者の髪や化粧をボランティアで整えた。
美容師五人と化粧品メーカーの四人が、病院内のラウンジに臨時の美容室を開設。集まった患者に「体調はどうですか」などと話し掛けながら、手際よく髪をカットしてパーマをかけ、顔にもメークなどを施した。東区牛田地区で被爆した高崎久代さん(68)=南区皆実町=は「気分転換ができて本当にうれしい。顔をマッサージしてもらい、若返ったみたい」と喜んでいた。
美容ボランティアは、一九五七年から盆前と正月前の毎年二回続けており、今回で九十七回目という。(ラン・ショウウ)
【写真説明】メークやパーマなどをしてもらう広島赤十字・原爆病院の入院患者たち
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