江津市有福温泉町の温泉街が来年１月から、発光ダイオード（ＬＥＤ）のイルミネーションでライトアップされる。自治会などでつくる同町まちづくり協議会が１１月中旬、市に事業計画を提出した。

　温泉街には旅館６軒、飲食店や土産店が６軒あるが、８月２４日の記録的豪雨で被害を受けた。飲食店２軒が閉店したままになっている。明かりが少なくなった通りで、観光客たちに夜の散歩を楽しんでもらおうと計画した。旅館や公衆浴場が集まる中心部と温泉街入り口への装飾を予定する。デザインや規模などは未定。

　本年度、２５万円かけて設置。増設や維持・管理を含む事業費は１０年間で１０５万円を見込む。市幹部でつくる地域コミュニティ推進会議で承認されれば、市の交付金で賄うことができる。協議会は島根県の災害被災観光地復旧対策事業費の活用も検討している。

　温泉街では、例年８月末に撤去するちょうちんを継続して点灯し、夜のにぎわいづくりに努めている。

【写真説明】ＬＥＤイルミネーションの設置を計画する有福温泉街の中心部