'13/12/2
中海・宍道湖の地形を探訪
島根大は1日、中海・宍道湖の湖上と周辺を巡り、独特の地質や地形を観察する「くにびきジオパーク探訪会」を開いた。一帯の日本ジオパーク認定を目指す活動の一環で、市民と学生約30人が特徴的な地形の成り立ちを学んだ。
一行は約20万年前の火山活動でできた大根島(松江市八束町)の溶岩トンネルなどを見学した後、島内から遊覧船に乗船。同大くにびきジオパークプロジェクト長で教育学部の野村律夫教授(環境地質学)たち専門家の解説を受けながら、奥行きが最長約50メートルの洞穴4個から成る海上洞窟「サルガ鼻洞窟」(同市美保関町)を眺めた。
その後も航行し、約6500年前まで中海と宍道湖が別の水域だったことも教わった。
同大は、2018年度まで一帯の観察会など市民向けイベントを開く計画。野村教授は「日本でも唯一無二の地形。魅力を分かりやすく発信したい」と意気込んでいる。
【写真説明】遊覧船内で、国土交通省出雲河川事務所の舘健一郎所長(右端)から宍道湖の地形について説明を受ける参加者