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協調と和解を説く 国重文の世界平和記念聖堂 '06/8/7

 ▽聖歌・踊り 800人ミサ

 国の重要文化財に七月に指定された世界平和記念聖堂(中区)では、カトリック広島司教区の「広島原爆犠牲者追悼の祈り・ミサ」があった。信徒ら約八百人が犠牲者の冥福と平和への祈りをささげた。

 信徒ら十人が、争いのない世界の実現を願いパフォーマンスを披露。ナレーションに合わせて踊ったり、風船や紙の花を参列者に渡したりして、平和の到来を表現した。

 午前八時十五分、聖堂の鐘の音に合わせて黙とう。聖歌を合唱し、宗教や人種などを超えて協調と和解をはぐくもう―と説いた神父の話に耳を傾けた。

 三人の孫を連れて祈りに来た中区吉島新町の理髪店経営松尾隆如さん(71)は「この日が来ると原爆で亡くなった兄と姉を思い出し、胸が熱くなる。孫の世代に悲劇が二度と繰り返されないよう祈りました」と涙をぬぐった。(江川裕介)

【写真説明】争いのない世界の到来を願う気持ちを踊りで表現する信徒ら


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