サッカー・Jリーグ1部(J1)サンフレッチェ広島のミハイロ・ペトロビッチ監督(48)とランコ・ポポビッチコーチ(39)が六日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。広島の監督が原爆の日に献花したのは初めて。
二人は午後四時前に訪れ、神妙な面持ちで花を手向けた。ペトロビッチ監督は「二度とこういうことが起きてはいけないと願いました」。午前八時十五分には自宅で黙とうしたという。
ともに現在はオーストリア国籍だが、一九九〇年代に内戦で揺れた旧ユーゴスラビアのセルビア出身。内戦では家族や知人に被害はなかった。それでも、平和の下、サッカーができる環境の大切さ、ありがたさを痛感している。
ペトロビッチ監督は「選手にも、これが当たり前じゃないんだと言っている。できれば毎年ここで祈りをささげたい」と話していた。(貞末恭之)
【写真説明】献花するペトロビッチ監督(左)とポポビッチコーチ
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