韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島市中区の平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑前であり、遺族たち約200人が参列し冥福を祈った。
在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部の主催で37回目。同本部の朴昭勝(パク・ソスン)団長が、この1年間に亡くなった1人を加えた2618人分の死没者名簿を慰霊碑に納めた。
在日本大韓民国青年会県地方本部の趙志晃(チョ・チファン)さん(19)=大竹市=が「戦争を知らない私たちは大きな犠牲が出たことと悲しみを未来に引き継ぎます」と決意表明した。
慰霊歌の合唱や民族舞踊もあり、参列者は額に汗をにじませながら犠牲者を悼んでいた。合唱団員として5年前から毎年参加している焼き肉店経営許永守(ホ・ヨンス)さん(46)=呉市=は「先人の苦労を思うと胸が詰まる」と静かに手を合わせていた。(石川昌義)
【写真説明】慰霊碑に手を合わせ、犠牲者を悼む参列者たち
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