▽9日までフォーラムや分科会
日本原水協系の原水爆禁止二〇〇六年世界大会は四日、広島市中区の広島グリーンアリーナで開会総会を開いた。全国から約七千三百人が参加。広島と長崎を会場に、九日までフォーラムや分科会を開催し、核兵器廃絶に向けた連帯を強める。
日本被団協の坪井直代表委員が「最後の力を振り絞って私たちも頑張りたい。核兵器のない、戦争のない世界をつくろう」と来賓あいさつ。広島市の秋葉忠利市長は「報復ではなく、和解を説く被爆者たちのメッセージは、世界に広まっている」と被爆者運動の半世紀をたたえた。
世界各地から参加した八人の政府代表や平和団体代表も発言。エジプトやマレーシアの政府代表が、イスラエルによるレバノン侵攻に対し、攻撃の即時停止を訴えると、会場から拍手がわいた。
先立って開かれた国際会議で採択された「国際会議宣言」も報告された。核兵器全面禁止条約の締結に向けた速やかな交渉開始などを求めている。(金刺大五)
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