▽遺族ら200人参列 広島
韓国人原爆犠牲者慰霊祭が五日、広島市中区の平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑前であった。在日韓国人の遺族たち約二百人が参列し、被爆死した人々を追悼した。
在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部が毎年、六日の「広島原爆の日」の前に開いている。同本部の朴昭勝(パク・ソスン)団長が、この一年間に亡くなった一人の名前を加えた計二千六百十八人分の死没者名簿を碑に納めた。
朴団長は「ミサイル発射や核兵器開発など北朝鮮の国際社会を揺るがす行為で平和共存への道に赤信号がともっている。北東アジアの平和と安定のため、努力することを固く誓う」とあいさつ。在日本大韓民国青年会広島県本部の役員が「平和メッセージ」を読み上げた。
慰霊の歌や踊りもあり、参列者は碑に手を合わせて、六十一年前の惨劇に思いをはせていた。
慰霊祭は今年が三十七回目。本川を挟んだ対岸から、平和公園内の現在地に碑を移転してからは八回目となる。(石川昌義)
【写真説明】韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花する参列者(撮影・福井宏史)
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