広島市手話サークル連絡協議会(小山秀樹会長)加盟の六団体は、公園と周辺の原爆ゆかりの碑六カ所をめぐる平和学習会を開いた。聴覚障害者ら約百人に、手話や紙芝居を交えて碑にまつわるエピソードを説明し、平和の大切さを訴えた。
学習会は八月六日を前に毎年開き、十回目。医師マルセル・ジュノー博士の記念碑の前では、会員らが、博士が被爆直後の広島に大量の医薬品を届けたことを説明した。
約二時間の碑めぐりを終えた石橋弘志さん(65)=安佐南区=は「悲しみを感じた。原爆や戦争の悲惨さについて、私なりに伝えていきたい」と手話で決意を表していた。(桜井邦彦)
【写真説明】ジュノー博士の記念碑を訪れ、博士の功績について説明を受ける平和学習会の参加者
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