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広島大と放影研が協定 データを活用し、共同研究 '06/7/29

 広島大と放射線影響研究所(放影研、広島市南区)が二十八日、包括的協力協定を結んだ。原爆放射線医科学研究所を中心に被曝(ひばく)医療で実績のある広島大と、被爆者の健康調査を進める放影研が、学術交流をこれまで以上に進める。

 南区の広島大の広仁会館で調印式があり、広島大の牟田泰三学長と放影研の大久保利晃理事長が協定書を交換した。協力は教育・研究、人事、情報の三分野。広島大の大学院生が放影研で指導を受けるなど従来の連携に加え、双方が蓄積した研究データを活用する共同研究も計画する。

 牟田学長は「手を取り合い、世界をリードしたい」と決意を述べ、大久保理事長は「優秀な研究者の獲得につなげ、長期的な研究課題も探りたい」と抱負を語った。

 放影研が他の研究機関と協定を結ぶのは初めて。広島大は、放射線医学総合研究所(千葉市)など十八件目。(馬場洋太)

【写真説明】協定書を交換し握手する牟田学長(左)と大久保理事長


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