原爆をテーマにした芸術家岡本太郎(1911〜96年)の巨大壁画「明日の神話」が8日、東京・汐留の日本テレビ前屋外イベント会場で一般公開された。
壁画は縦5.5メートル、横30メートル。メキシコで制作され、きのこ雲の下で燃え上がるがい骨など原爆さく裂の瞬間を描いている。69年の完成後は所在不明になっていたが、2003年9月に発見され、日本に移送して1年がかりで修復された。
よみがえった壁画は鮮やかな色彩。訪れた人は見上げて感嘆していた。
公開後は東京都内の倉庫に保管し、太郎生誕百周年の11年までに、岡本太郎記念現代芸術振興財団(東京)が恒久設置場所を選定、寄贈する方針。広島と長崎で、誘致に向けた動きがある。
公開は8月31日まで。午前11時から午後7時まで。無料。雨天中止の場合がある。日テレ視聴者センターTel03(6215)4444。(長田浩昌)
【写真説明】一般公開が始まった巨大壁画「明日の神話」(東京都港区)
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