▽非同盟国の結束促す

　日本原水協系の原水爆禁止二〇〇六年世界大会は五日、広島市や、米海兵隊岩国基地（岩国市）周辺で十五の分科会とフォーラムを開いた。核兵器廃絶や被爆体験の継承について意見交換した。

　中区の広島厚生年金会館であったフォーラムでは、四カ国の政府と国際機関の代表五人が速やかな核兵器廃絶のための行動について、出席者約三百人と討論。キューバのエルミニオ・ディアス駐日臨時大使が、非同盟諸国運動の立場から「各国が結束して核兵器保有にこだわる国々に政治的決断を迫る。非政府組織（ＮＧＯ）とも連携していく」と提起した。

　アラブ連盟のモハメド・アブデルーモネイム顧問は「核兵器の保有は使用に匹敵する悪」と米国などの核保有国を批判。マレーシアのシャールル・イクラム外務次官も「世界で一兆ドルもの軍事費が使われる現状に将来は託せない」と軍縮を訴えた。（金崎由美）

【写真説明】核兵器廃絶への道筋などについて討論するフォーラム出席者