▽ドームに到着 汗ぬぐう
島根県邑南町の町民たちが広島市までの約七十キロの道のりを平和に思いをはせながら歩く「チャレンジ2006歩こう広島まで」(瑞穂平和を考える会など主催)の一行が三日朝、広島市中区の平和記念公園に着いた。
前日正午に邑南町の出羽公民館を出発した中学三年から七十四歳までの二十八人とスタッフ六人は、午前八時すぎ、ゴール地点の原爆ドームに次々と到着。タオルで汗をぬぐっていた。
広島市への原爆投下で被爆した人たちが旧瑞穂町(現邑南町)へ逃げた足取りを逆にたどり、平和について考えるため、毎夏歩いている。
昨年に続き参加した農業漆谷弘正さん(62)は「健康でもこれだけ大変なのだから、被爆して傷を負った人たちはさぞかしつらかったろう」と話していた。(金谷明彦)
【写真説明】原爆ドームに到着し、広島市までの道のりを振り返る参加者
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