被爆者の遺骨が見つかった広島市中区の縮景園で一日夕、慰霊供養式と平和を願う集い（県縮景園原爆犠牲者慰霊供養会など主催）があった。地元住民や遺族ら約二百五十人が、犠牲者の冥福と世界平和を願った。

　園では一九八七年、被爆者の遺骨六十四体が見つかっている。式では、大学生や県教委の職員らが、中区の平和記念公園で採火した「平和の灯（ともしび）」を六十四本のろうそくに移し、祭壇に献灯した。

　近くの幟町中一年の川崎智也さん（１３）と宮原美咲さん（１２）が「人を大切にできる知恵を粘り強く身に付け、未来に役立つ知恵を発信し続けたい」と「平和への誓い」を読み上げた。（村田拓也）

【写真説明】祭壇にろうそくをささげ、犠牲者の冥福を祈る参列者