尾道市内の被爆者でつくる尾道地区原爆被害者の会(岡田進会長、約三百五十人)は二十九日、八月六日に開く慰霊祭を前に、同市東尾道の原爆死没者慰霊碑や周辺の緑地帯を清掃した。
会員や「明るい社会づくり尾道市協議会」(木曽真理行会長)のメンバーら約五十人が参加。慰霊碑にホースで水を掛けたり、ほうきで落ち葉を集めたりした。緑地帯の雑草も刈り、空き缶などのごみも拾った。
被害者の会は、慰霊碑を建てた一九八八年以降、毎年八月六日に慰霊祭を開催。十九回目の今回は、この一年間に亡くなった十二人を新たに書き加えた会員三百十二人の原爆死没者名簿を納め、広島市の方角に向かって黙とうする。
岡田会長は「今年も会員や地域の子どもたちとともに犠牲者の冥福を祈りたい」と話していた。(榎本直樹)
【写真説明】慰霊碑の周辺を清掃する参加者たち
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