▽相手国の見方学ぶ
広島市安佐南区の広島修道大の留学生と東京都内の高校生が、歴史観や平和について討論する交流会が十三日、同大であった。平和学習のため広島を訪問している高校側が申し入れ、開かれた。
訪れたのは中野区の東京大教育学部付属中等教育学校五年(高校二年)の十一人。米、中、韓国からの留学生七人が迎え、三グループに分かれて議論した。
日韓両国の歴史について韓国人留学生は「多くの文化を伝えた日本から何度も侵略された」。米国人留学生は、原爆投下について「日本に落とされた後は使われなかった。しかし悲しいことだ」と語った。高校生は「分かり合うためには、お互いが歴史を考え続ける姿勢が欠かせない」と話していた。高校生は十一〜十四日、広島に滞在し原爆ドームなどを見学。佐々木真世さん(17)は「日本側の歴史だけでなく、相手国の見方も学ぶ必要性を痛感した」と語った。(小川満久)
【写真説明】交流会で歴史問題について語り合う広島修道大の留学生と東京の高校生
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